グスタヴィアンスタイルの歴史は、1700年代後半にさかのぼります。
時の国王グスタフ3世が、
その当時訪れたベルサイユ宮殿のルイ15世、16世スタイル、
またイタリアのネオクラシカルスタイルに
多大な影響を受けたことが始まりです。
スウェーデンにこのスタイルを持ち帰ったグスタフ3世は、
スウェーデン流に独自のデザインを確立したのでした。
当初は、宮殿や貴族の間でのみで楽しまれていたために、
金ぱくを用いたゴージャスなスタイルでした。
それが一般市民にも徐々に普及し、
グレー、ホワイト、ブルーグレー、グリーングレー、クリーム色など、
スエーデンのホワイトインテリアにとけ込むような、
淡い色調に塗られた家具が多く作られました。
デコラティブな装飾のスタイルなどを踏襲しながらも、ストレートですっきりとしたデザインは、
現在のライフスタイルにも取り入れやすく、フランス、イギリスなどのヨーロッパ諸国や北米で、今も大変人気があります。
残念なことに、そもそも当時のスウェーデンの人口自体が当時大変少なかったこともあり、
現存する本物のグスタヴィアンアンティークはとても数が少なくなっています。
その上、スウェーデン政府がその保護に乗り出し始めたため、
希少価値が更に上がり、とてもお高い物になってしまいました。
そんなグスタヴィアンアンティークに若い頃からあこがれてきた私は、
このたび、少しだけですが、独特の色味とデザインを
日本の皆様にもぜひ知っていただきたいという思いで、直々に仕入れてきました。
日本では、なかなか手に入らない、価値あるグスタヴィアンアンティークを
大切に楽しんでくださる方がいらっしゃればとてもとてもうれしいです。
店主 黒川早織